性同一性障害GIDの治療に関しては、日本国内では歴史が浅く、臨床研究を行うべきである大学病院がジェンダーの診療、研究をしていません。そのため、臨床データーがほとんどなく、ジェンダー医療の治療知識が乏しいのが現状です。
ホルモン治療に関しても、女性ホルモンを扱っている産婦人科、男性ホルモンを扱っている泌尿器科でさえ、GIDの治療に関してはわからない医者も多いのです。
ヨーロッパでは、大学病院が統合的に性同一性障害gidの治療を行っていますが、日本は規模が大きい医療機関では行っておらず、この点アメリカも日本と医療体制は似ているようです。
本来の身体の性とは、別のホルモンを、cross-sex hormoneというのですが、この概念がまったくないので仕方がないのかもしれません。
では、日本に住んでいる私たちはどうすればよいのでしょうか?
GIDのホルモンを初めとする治療などは、やはり欧米の医療機関が大規模な研究を行っていることが多く、そこで得られた結果を公表するために、英文の医学論文にしてくれる人たちがいます。
英語で書かれているので、ほとんどぼくらは目にすることがありませんが、日本国内で得られない情報が満載です。知らないことばかりです。これらの情報を取り入ればと思っています。専門的なこともありますが、なるべく難しい医学用語を使わずに平易な文章になるようにしたいと思います。GID当事者の方にも役に立てれば幸いです。
内容に関しては、あくまでも海外の文献なので、日本に即した内容でないこともありますので、情報は取捨選択していただければと思います。ちなみに、最新の海外医学論文では、GID(gender indentity disorder)とはあまり使わず、GD(gender dysphoria)性別違和と記載が多いです。これは、DSM-5で性別違和になったことによります。また、MTFは、transgender women、FTMは、transgender menと呼ぶことが多いようです。
また、最近の論文の内容は、性同一性障害GIDの治療内容うんぬんでなく、その治療の先の議論になっている感じがします。
例えば、性ホルモン治療についても、短期ではわからなかったことが、長期ではどうなるのか?が論点になりつつありますし、生殖医療もかなり突っ込んだ内容となっています。
ただ、日本の治療は、たぶんこうだろうという部分も多く、根拠が乏しい場合も大いにありえます。その点、海外の性同一性障害gidの治療は、長期に及ぶデーターの積み重ねがありますので、「うわさ」より信憑性があると言えるでしょう。
このようなことから、現在の治療などに至った経緯なども過去の海外論文からご紹介したいと思います。
似たような論文も多くあり、重複する情報もあるかもしれませんが、何回も読んでいくと一層理解が深まるかと思います。
今後、性同一性障害gidが将来的に問題になりうることを列挙しておきます。
MTF;心血管系疾患、乳がん、前立腺がん、プロラクチノーマ、骨粗鬆症、骨折
FTM;子宮頸がん、骨粗鬆症、骨折
当院に来院されていない方も質問歓迎です。
現在わからないこと、知りたいことなどあれば、早速調べて当事者の方にもフィードバックしたいと思います。
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<性同一性障害・ジェンダークリニック>
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性同一性障害(GID)/性別違和(GD)の診断基準DSM-Ⅴ