性別違和を持つひとは、大きく分けてMTFとFTMに分けられます。
性別違和は、自分の身体が別人のように感じるために、ホルモン治療や手術をして、本来の性に変化するように望みます。
この記事では、胸のふくらみにを取る胸オペの長期成績について解説していきます。
FTMの胸オペの目的
乳房は、女性を象徴する場所の1つで、日常生活で目に見える場所でもあるので苦痛を感じることが多い。そのため、胸オペ(乳腺摘出、乳房切除)は、たいてい最初に希望する手術です。
海外では、トップ・サージャリーとも呼んでいます。
乳房のふくらみを隠すためにナベシャツを着るひとが多いと思います。
FTMにおける胸オペの長期経過での評価をするうえで、乳房の大きさ、手術方法なの観点から評価し、医師と当事者との意見についても比較検討しています。
方法:
98人のFTMの胸オペ(乳腺摘出、乳房切除)について評価した。
長期経過での胸オペは、医師の臨床経験などと当事者、医師の質問票によって評価した。
胸オペ手術方法は、4種類あります。
1 Webster法
※乳輪下半周を切開する方法
胸オペで、手術前に胸の下垂がない人、たるみが出にくい人に行う方法です。
手術症例 手術前
手術後
2 Maillard 法
3 Mc Kissock法
4 Conway法
結果:
主要な胸オペ方法である、Webster手術方法(U字切開法)によるもので、60%以上の人がGoodよい結果としています。
キズが大きくなるほど、不満足感が強くなる傾向になります。
結論:
長期経過を見た胸オペ後の評価は、医師と当事者はほとんど似ているものでした。
☞今回の胸オペの英医学文献
Long-term results of breast reduction in FTM transsexuals
Przegad Chirurgiczny 2012 84,3,144-151
【胸オペに関する記事】
☞FTMにとっての胸オペするメリットとデメリット
☞FTMにおける胸オペの手術適応とテクニック
☞胸オぺ(乳腺摘出)とFTMのボディーイメージ
当院は、主に性同一性障害専門クリニックとして、GID学会認定医によるgidに関する診断、ホルモン治療、手術、そして、性別変更までのお手伝いをさせていただいています。
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