MTF

MTFにおけるHIV感染は、特にアフリカ系アメリカ人に多い。サンフランシスコ、ロスアンゼルスでの調査では、アフリカ系アメリカ人の22%は、HIV感染陽性であったという報告がされている。

女性化させるエストロゲンの使用は、通常の人の20倍の頻度で血栓のリスクがある。また、エストロゲンは、毛が細くなったり、脱毛などの男性の発毛パターンがなくなり、発毛を促進させる。ニキビも改善する。男性の発毛パターンをなくすには、剃ったり、ワックス、電気発毛、レーザー脱毛が使われる。

医療機関内での処置でなく、自分でシリコン注入したのち、マイコバクテリウムの感染と膿瘍を生じたケースレポートがある。性別適合手術(SRS)をしてから20年経過して、ネオ・ヴァギナ(造ったヴァギナ)に扁平上皮癌を生じたケースもある。

うわさに聞くところによると、一部のMTFの間では、美容用にシリコンをいろいろな場所に自分で注入することもされていて、その結果、肉芽腫(にくげしゅ)、リンパ腫を生じることある。「ポンピング・パーティー」と呼ばれるシリコン注入が流行っていたり、シリコン注入後に起こる肉芽腫予防に、シリコンを注入した場所にステロイドも注入するという話も聞く。

FTM

男性化を目的に男性ホルモン治療を行うFTMは、テストステロンにより顔と体の体毛が増える。皮脂が増えるためニキビを生じる。

※コメント
★今回の医学論文は、LGBTに関する性感染症、皮膚科疾患についての記載がありましたが、その一部のGIDに関することだけを抜粋しました。アフリカ系アメリカ人のMTFに関しての性感染症については、以前にもアップしました。
★医療機関では行わないで、自分たちでシリコン注入をする話は、日本でも実際に聞きます。どこの国でもいるのでしょうね。新大久保辺りの怪しい場所では、定期的に月に1回、日本人でない医者(医者かどうかもわからないが…)が来て、格安でシリコンジェルの注入をするのだそうです。ちなみに日本では、シリコンジェルの注入をしてくれるところはまずありません。実際に入れている場所は、おでこ、眉毛の上あたりとか、お尻にシリコンを注入して、合併症に困っているMTFのひとを診たこともあります。
女性特有の眉毛の上の隆起、おでこが若干出ていると女の子らしいと感じるようです。お尻も生物学的に男性だとストンとしているので、ふくらみが欲しいようです。

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Dermatology-Related Epidemiologic and Clinical Concerns of Men Who Have Sex With men, Women Who have Sex With Women, and Transgender Individuals
Arch Dermatol. 2005;141:1303-1310