性同一性障害GIDのホルモン治療においては、別性へのホルモンを投与することになる。

今までにはない血中コレステロール、脂質の変化をもたらす。ホルモン治療中、長期の経過観察をして、血中脂質の変化を評価した。 ホルモン治療を行った89名のMTF、80人のFTMを対象とした。

評価した項目は、トリグリセライド、コレステロール、HDL、LDLそして、コレステロール/HDL比。ホルモン治療3,12,24,60か月経過時点で評価した。
MTF→トリグリセライド、コレステロール、HDLが上昇。
FTM →トリグリセライド、コレステロール、LDLが上昇。HDLが低下。

※コメント
クリニックなどで血液検査の結果を見たら、ぜひチェックしてみましょう。
Key word 
トリグリセライド
異常高値の場合は、動脈硬化発生の危険因子となります。また、肥満症でも一般にトリグリセライドは高くなります。糖尿病、アルコールや糖質の多量摂取でもトリグリセライドの合成が促進されます。
HDLコレステロール
高比重リポ蛋白は、約20%のコレステロールを含み、最も比重が高いリポ蛋白です。 HDL濃度は、通常に含まれるコレステロール濃度として示されます。 動脈硬化の指標になります。別名、善玉コレステロールと言われています。
HDLの役割
動脈硬化を抑える作用があり、HDL濃度が低い場合には、心臓の動脈硬化の発生率が高くなると言われています。 高HDL血症を示す家系は、心臓の動脈硬化の出現率が低く、長寿者が多いことが認めれています。
HDLが低すぎると動脈硬化の危険因子の1つとしてみなされるのです。 FTMは、男性ホルモン(テストステロン)を注射しているため、動脈硬化になりやすいと言われています。上記調査でも、HDLは低下しています。また、肥満でもHDLは低くなる傾向にあります。
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今回の医学文献は、
Cross-sex hormone therapy alters the serum lipid profile: a retrospective cohort study in 169 transsexuals.
J Sex Med.2011 Aug;8(8):2361-9